開催都市に種目提案権…承認なら東京五輪で野球とソフト追加も

[ 2014年11月18日 23:15 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は18日、バッハ会長が進める中長期改革「五輪アジェンダ2020」の40項目の提案を発表し、実施競技の選定では28の夏季五輪競技枠の撤廃や、開催都市が希望する複数の種目実施を提案できる項目を盛り込んだ。

 12月の臨時総会で提案が承認されれば、2020年東京五輪で野球とソフトボールなどが追加される可能性も出てきた。

 バッハ会長は「これまで28競技の上限は確たる理由もなく、形式的な数字だった。今後は種目に重点を置く考え方にシフトし、柔軟な改革を目指す」と説明。東京五輪での野球とソフトボールや空手の追加については「まだ個別の議論に入るのは時期尚早」とした。

 提案では、大会の肥大化抑制のために夏季五輪が参加選手数は約1万500人と約310種目、冬季五輪は約2900人と約100種目とした。

 招致プロセスの見直しでは立候補都市のコスト削減策を盛り込み、国内の都市や冬季五輪では例外的に国外の都市との共催も認めるとした。22年冬季五輪招致で立候補都市の撤退が相次いだことを考慮したものとみられる。

 若者や新規ビジネスを意識した五輪テレビチャンネルの創設やIOC委員の定年年齢の引き上げなども入った。

 発表には各国の選手も招待され、日本からは陸上男子ハンマー投げの室伏広治選手(ミズノ)が参加した。(共同)

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2014年11月18日のニュース