“美魔女”大山、完全V!39歳でリオ五輪「出たい」

[ 2014年10月27日 05:30 ]

ウイニングパットを決め、ガッツポーズで喜ぶ大山

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日

(10月26日 兵庫県三木市 マスターズゴルフ倶楽部=6445ヤード、パー72)
 マスターズGCクイーンの誕生だ。国内最高の賞金総額1億4000万円のビッグトーナメントは最終ラウンドが行われ、首位から出た大山志保(37=大和ハウス工業)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算19アンダーの269で初日から首位を守って完全優勝。今季2勝目、ツアー通算15勝目を飾った。
【最終成績】

 今大会3度目のウイニングパットは30センチのパーパットだった。これを丁寧に沈めると、大山は両手を突き上げた。大会初の完全優勝で、大会最少の通算19アンダー。V3は大会最多で、生涯獲得賞金も7億円の大台を突破と記録ずくめだ。実は「このコースは苦手意識が強くて…」と苦笑い。それでも「完全優勝できるのは私しかいないとプラスに考えた。自分への挑戦だった」。自分に打ち勝ち勝利を手にした。

 出だしの1番パー5は残り83ヤードの第3打をSWで10センチにつけてバーディー発進。しかし、ティーショットが左右に散らばるなど不安定で、キャディーのデイナ・ドリュー氏から「ボールが体から離れすぎているので、もう少し近づけた方がいい」と指摘された。前半は「私はテンポだけでいい」と頑固だったが、10番で「ちょっと意識してやってみよう」と打った7Iでの第2打が50センチにピタリ。続く11番も1メートルにつけてバーディーとするなど、復調したショットとともにスコアを伸ばした。ホールアウト後、アドバイスを送ったドリュー氏は「No・1!」とビールを手に笑顔だった。

 若手の成長が著しい女子ゴルフツアー。37歳になった今も勝利を積み重ねられる理由は「常に向上心と目標を持っているから」と自己分析する。そんなゴルフ界の“美魔女”の目標は16年リオデジャネイロ五輪出場だ。五輪の出場選手は国際ゴルフ連盟(IGF)が発表する五輪ランキングにより決定され、代表は1カ国最大4人までで、16年6月11日付の順位で代表が決まる。現在、大山は25位。日本勢では横峯の23位に次ぐ2番手と出場圏内だ。

 五輪は「浅田真央ちゃんとか荒川静香さんとか。フィギュアスケートのイメージが強い」とこっそり自宅でイナバウアーをまねたこともある。「ゴルフが正式競技に決定した時に出たいと思った」という憧れの舞台が開幕する16年は39歳となるが、年齢なんて関係ない。勝ち星の積み重ねがリオへの道をつくる。

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