東京五輪の星だ!新“鉄の女”サトユカ、成長の初V

[ 2014年10月27日 05:30 ]

初優勝した女子の佐藤

トライアスロン日本選手権東京港大会

(10月26日 東京都港区・お台場海浜公園周辺51・5キロ=スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)
 女子は10年ユース五輪金メダリストの佐藤優香(22=トーシンパートナーズ・チームケンズ)が、1時間58分59秒で8度目の出場にして初優勝を飾った。20年東京五輪の会場予定コースで、6年後の活躍が期待されるホープが殻を打ち破った。男子は田山寛豪(32=NTT東日本・NTT西日本・流通経大職)が1時間48分43秒で3年連続9度目の優勝を果たし、年間のポイントで争われるジャパンカップランキングでも優勝を決めた。

 スイム、バイク、ランをこなす競技にあって佐藤の弱点は最後のランにあった。それがこの日は失速することなくゴールを駆け抜けた。15歳から挑んできたタイトルをようやく勝ち取り、「凄くうれしくて幸せな気持ち」と笑顔が輝いた。

 序盤から先頭集団につけてランに入り、800メートル付近で単独トップに立った。3連覇を狙う上田藍が後方から徐々に追い上げてきたが、その重圧もかわした。昨年からフォーム改造に取り組み、タイヤ引きやチューブ引きをこなして姿勢を矯正した。骨盤を前傾させることを意識し、下半身頼みだった走りに上半身も連動。10キロを走りきる力につながった。9歳から競技を始め、10年にはユース五輪の金メダリスト第1号に輝いた。「あれはジュニアのタイトル。今回とは全然違う」とシニアでの日本一に成長を実感した。

 昨年9月の五輪招致最終プレゼンにも参加した期待の星は「東京五輪へのプレッシャーはある。まずはリオ五輪にしっかり出場しないといけない」と2年後の大舞台を見据えた。

続きを表示

2014年10月27日のニュース