虎党みなみ魅せた“タイガースチャージ”で65マーク

[ 2014年10月27日 05:30 ]

ベストスコア賞を獲得し笑顔を見せる勝みなみ

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日

(10月26日 兵庫県三木市 マスターズゴルフ倶楽部=6445ヤード、パー72)
 アマチュアの勝みなみ(16=鹿児島高1年)はこの日ベストスコアの65をマークし、通算7アンダーの15位に入った。

 曇っていた勝の顔が最終日にようやく晴れた。ボギーなしで7バーディーを量産。ツアーでは5月のワールドレディースサロンパス杯以来となる65は、この日のベストスコア。15位まで順位を上げ「ショットが良かったですね。1回もフェアウエーを外さなかったんです!」と言葉が弾んだ。

 3日目までショットが荒れてスコアメークがままならなかった。2日目まではラウンド後、練習場に直行していたが「コースで悪くて、練習場でも悪くなっていったので」と前日25日は練習をキャンセル。これが奏功した。家族で夕食を取ってホテルに戻り、テレビをつけると日本シリーズで大好きな阪神が5回を攻撃中だった。一挙5得点の猛攻を堪能してから入浴し、再びテレビの前で勝利の瞬間を見届けた。

 「勝ったので超うれしかったです」。勝利の余韻に浸ったまま向かった最終ラウンド。最終9番パー4で第2打を1メートルにつけたように安定したショットが“タイガースチャージ”を生んだ。

 大会前に急きょ浮上した野望も実現した。最終日が対象のベストスコア賞に選ばれたため表彰式に出席した後、向かったのは甲子園。阪神が日本シリーズをホームで戦う期間に、兵庫県内で開催のツアーに出場し、カットラインぎりぎりでも予選を突破した。幾重もの偶然をたぐり寄せたことで夢が結実した。ツアー出場は次週と最終戦の2試合。初めての聖地でパワーをもらい、再び“みなみ劇場”を上演する。

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2014年10月27日のニュース