逸ノ城 新入幕から最速新三役に「まだ夢の中にいるよう」

[ 2014年10月27日 18:00 ]

大相撲九州場所を前に、初めてちょんまげを結ってもらう関脇逸ノ城

 大相撲九州場所(11月9日初日・福岡国際センター)の新番付が発表された27日、幕下付け出しデビューでは昭和以降最速の所要5場所で新三役となった西関脇逸ノ城が福岡県古賀市の湊部屋宿舎で記者会見し「ここまで上がるかと思って、ちょっとびっくり。まだ夢の中にいるようだ」と、にこやかに語った。

 モンゴル出身の21歳、逸ノ城は新入幕だった9月の秋場所で13勝を挙げ、番付は11枚も急上昇した。新入幕の翌場所に関脇に昇進するのは昭和以降初の快挙。

 多忙により帯状疱疹を発症し、秋巡業を途中で休んだが回復した。療養中は、先場所で力相撲の末に敗れた勢戦の映像を繰り返し見たという。「引くのは良くない。どんどん前に出ていかないと」と肝に銘じた。

 今場所は横綱、大関陣と初の総当たり。先場所で横綱鶴竜、大関稀勢の里に対し注文相撲で白星を得た大器は「変化はしないで、真っすぐいきたい」と誓う。優勝争いをした横綱白鵬戦には「簡単に負けないようにしたい」と意気込んだ。

 師匠の湊親方(元幕内湊富士)は「横綱、大関陣の気持ちも変わってくる、今場所勝てば本物。一番重要な場所」と話した。場所前は上位陣のいる部屋に出稽古をする予定だ。

 初のちょんまげ姿も披露し「結構、いい感じ」と上機嫌の逸ノ城。さらなるスピード出世にも期待がかかるが「これからが苦しいと思う。勝ち越せるように頑張ります」と謙虚に語った。

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2014年10月27日のニュース