吉田沙保里12連覇達成 五輪を合わせ15大会連続世界一、伊調もV

[ 2014年9月11日 22:39 ]

世界選手権で12連覇を果たし、父栄勝さんの写真を掲げる吉田沙保里

 レスリングの世界選手権第4日は11日、タシケントで女子3階級が行われ、53キロ級の吉田沙保里(ALSOK)が決勝でソフィア・マットソン(スウェーデン)を下し、連覇を12に伸ばした。55キロ級での五輪3連覇と合わせ、15大会連続で世界一に輝いた。

 63キロ級で同じく五輪3連覇の伊調馨(ALSOK)は58キロ級の決勝でワレリア・コブロワ(ロシア)にテクニカルフォール勝ちし、9度目の優勝を果たした。

 吉田は初戦で中国選手、準決勝でカナダ選手をフォールで仕留めた。伊調は3回戦で米国選手、準決勝ではベラルーシ選手にテクニカルフォール勝ちと圧倒した。

 2016年リオデジャネイロ五輪で女子はこれまでの4階級から6階級に増えるため、吉田と伊調は新階級で臨んだ。

 75キロ級の鈴木博恵(クリナップ)は1、2回戦を突破したが、3回戦で昨年72キロ級3位のアデリン・グレー(米国)に屈し、敗者復活戦でも敗れた。

 日本の女子はここまで7階級で金メダル四つとなった。

 ▼吉田沙保里の話 レスリングが自分の人生なので、優勝できてうれしい。月命日でもある亡き父に優勝を報告したかった。ほっとしている。リオデジャネイロ五輪まで気を抜かずに、もっともっと研究して強くなる。

 ▼伊調馨の話 まだ物足りない。コブロワは今日やった中では一番強かった。(百点満点で)45点。50点と言いたいが自分に厳しいので。レスリングが分からないから続けている。やればやるほど難しい。

 ▼栄和人・日本女子監督の話 吉田も伊調も完璧だった。さすがベテランだ。2日で4個の金メダルを取ったのは、いい結果ではないか。最強のチームに近づいている。東京五輪までさらに強化を続けていく。

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