奈良 シードの重圧に勝った、ストレートで2年連続初戦突破

[ 2014年8月27日 05:30 ]

全米オープン女子シングルス1回戦、2回戦進出を決めた第31シードの奈良くるみ(AP)

全米オープンテニス第1日

(8月25日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 女子シングルス1回戦で第31シードの奈良くるみ(22=安藤証券)が、世界ランキング97位のアレクサンドラ・ウォズニアク(26=カナダ)を6―2、6―1で下した。4大大会で初めてシードがついた重圧をはねのけ、2年連続で2回戦に進んだ。クルム伊達公子(43=エステティックTBC)は第19シードのビーナス・ウィリアムズ(34=米国)に6―2、3―6、3―6で敗れた。全仏オープン覇者のマリア・シャラポワ(27=ロシア)は順当勝ちした。

 ケガで97位までランクを落としたとはいえ、ウォズニアクの最高位は奈良より高い21位。原田夏希コーチから「相手は21位と思って戦え」と送り出された奈良は、精彩を欠く相手に対し速いタイミングで球を捉え、攻勢を貫いた。2年前にはストレート負けした相手をわずか59分で退けた。

 日本女子のエースとなり、他競技からも刺激を受けている。バイブルは同じように小柄な体格で世界1位に上りつめた宮里藍の著書。「メンタル面で凄く勉強になる」と持ち歩いている。試合前日はニューヨークのレストランで石川遼と対面。「凄く気さくな方。“石川さんパワー”をもらいました」と振り返った。

 昨年は予選から出場権を獲得も、今年はシード選手。「去年は本戦に入れて凄くうれしかった。今年は次に向かう気持ちが強い」。もう初戦突破だけでは満足できない。

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