福嶋 ママ初Vへ2差4位発進、過去4勝の大会「上出来です」

[ 2014年8月16日 05:30 ]

ママ初Vへ向けて2差4位と好発進した福嶋

女子ゴルフツアー NEC軽井沢72第1日

(8月15日 長野県軽井沢町 軽井沢72ゴルフ北コース=6555ヤード、パー72)
 出産からツアー復帰4戦目となる福嶋晃子(41=フリー)が1イーグル、5バーディーの67でママ初勝利へ、首位と2打差の4位と好スタートを切った。首位は7アンダー65の金ナリ(28=韓国)で1打差に20歳の山城奈々(Tee-up)ら2人が並び、連覇を狙う成田美寿々(21=オンワードホールディングス)は3打差の9位につけた。
【第1R成績】

 初日から往年のパワーをフルに発揮した。昨年9月に長男・和樹くんを出産して復帰4試合目の福嶋。スタート前に「ショットもパットもまだ手探り」と語りながら、同じ組で回った服部、渡辺と若手の飛ばし屋を再三飛距離で圧倒し、服部を「きちんと当たらなくてもあんなに飛ぶとは」と驚かせた。

 3アンダーで迎えた9番(509ヤード)では残り240ヤードを5Wでピン左1・5メートルに2オンさせてイーグルを決め「良い感じで打ててグリーンに止まってくれてラッキー」と振り返る。11、13番でボギーを叩くも15、17番でしっかり取り返し、復帰後ベストの67に「ショット一つ一つは良くなくてもチャンスはしっかりものにできて上出来です」と顔をほころばせた。

 93年から参加する今大会との相性は抜群で過去20回で優勝4回、2位5回で予選落ちなし。現在はフリーだが、長らくNECのホステスプロとして大会を支えてきた。

 母親となり、練習量は激減した。屋外ランニング、練習場での打ち込みは1日1時間半前後で週1、2回のラウンドが貴重な時間だ。パワー、感覚の衰えは感じるものの、逆に「練習が減ったので、あまり自分に期待を懸けずゴルフをシンプルに考えるようになった」と言う。こんな福嶋を家族もバックアップ。今年も両親、妹の家族を含めて総勢16人がホテルのコテージを借りているが、今週だけは和樹くんの世話を家族に任せ、プレーに専念している。

 首位と2打差発進にも「貯金はいくつあってもいい。まだ予選通過が目標」と控えめだが、07年アコーディア・レディースの木村敏美以来となるママさん優勝の期待も懸かってくる。

 ≪なるか7年ぶり≫福嶋が今大会を制すると、ママさんゴルファーのツアー優勝は07年のアコーディア・レディースで木村敏美が達成して以来7年ぶりとなる。木村は91年8月に長女を出産し、93年の三越カップでツアー初優勝。93年は3勝を挙げて賞金ランクで2位に入った。出産後にツアー優勝した主な選手は森口祐子、樋口久子、塩谷育代がいる。

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