松山 7日開幕全米プロへ手応え12位、好調ショットに笑みも

[ 2014年8月5日 05:30 ]

ブリヂストン招待最終ラウンド、通算6アンダーで6位となった松山英樹

世界ゴルフ選手権シリーズブリヂストン招待最終日

(8月3日 米オハイオ州アクロン ファイアストーンCC=7400ヤード、パー70)
 メジャーを前に手応えをつかんだ。10位から出た松山英樹(22=LEXUS)は5バーディー、3ボギーの68で回り、通算6アンダーの274で12位に終わった。トップ10入りは逃したがショットは好調で、7日開幕の今季メジャー最終戦、全米プロ選手権(米ケンタッキー州バルハラGC)での活躍が期待される。66をマークしたロリー・マキロイ(25=英国)が通算15アンダーで7月の全英オープンに続く今季2勝目を挙げた。

 力強さを取り戻した。世界選手権シリーズでは昨年の今大会の21位を上回る自己最高の12位。松山は「ショットがだいぶ良くなってきた。最近なかったプレーがいくつも出て良かった」と笑みをこぼした。1番で第2打を1・5メートルにつけてバーディー発進。10番も残り169ヤードの第2打を60センチにピタリとつけてスコアを伸ばすなど、アイアンショットが切れた。

 今季は6月のメモリアル・トーナメントで米ツアー初優勝を飾ったが、その裏でずっとスイングに違和感を抱いていたという。7月の全英オープンでも「今季はスイングのズレに早く気付けていない」ともどかしそうに話した。しかし今大会の第2ラウンド後、練習している時に「だいぶ良くなるものがあった」と好感触を得た。持ち味であるフィニッシュまで一気に振り抜く鋭いスイングが戻った。今大会のパーオン率は50・00%→44・44%→61・11%→72・22%と尻上がり。パーオンした時の平均パット数は4日間平均で全体1位の1・585で、それは次々にピンに絡むショットによってもたらされた。

 7日開幕の全米プロ選手権で上位進出を目指すにはパットの改善が不可欠だ。今季最後のメジャーに向け「今のパットじゃ期待が持てない」と課題を口にしたように、最終18番で2メートルのバーディーパットを外すなどチャンスで決め切れない場面が何度か見られた。それでも「このショットが初日からできればパットが悪くても上にはいけるかなという感じがする」と自分自身への期待は高まっている。

 強豪ぞろいの世界選手権シリーズでトップ20入り。メジャー前哨戦をまずまずの結果で終えた。昨年は6月の国内ツアー、ダイヤモンド・カップ優勝後に挑んだ全米オープンで10位、4位に食い込んだ7月のセガサミー・カップ後の全英オープンでは6位と大健闘した。今季はメジャーでの苦戦が続いているが、「今週のプレーを生かしていけたらいい」と自分に言い聞かせた。前哨戦で得た自信を力に変え、悲願のメジャー優勝に挑む。

 ▼68位丸山大輔 ラフに入ると出すだけになっちゃう。非常に苦しかった。ロングショットの精度をもう少し上げないと日本でも戦えない。(雨が強かった前半に4連続を含む6ボギーを叩いて78)

 ▼69位竹谷佳孝 どうやっても届かない。今、自分が持っている技術では駄目だった。(トップ選手との)飛距離の差にがくぜんとした。(距離の長いコースに打ちのめされ通算18オーバー)

 ≪松山16位≫男子ゴルフの3日付最新世界ランキングが発表され、7月の全英オープンに続いてブリヂストン招待を制したロリー・マキロイ(英国)が昨年3月以来の1位に復帰した。2位はアダム・スコット(オーストラリア)で、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が5位から3位に浮上。松山英樹は前週から1つ落ちて16位。小田孔明は62位、石川遼は81位。

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