白井“世界新”床3連覇、個人総合自己ベストで満足の2位

[ 2014年8月5日 05:30 ]

全国高校総体・男子体操 床運動で華麗な演技を見せる岸根・白井

全国高校総合体育大会第4日 体操男子

(8月4日 東京・国立代々木競技場)
 初の個人総合制覇には届かなかったが、万能キングに一歩近づいた。白井が自己ベストを0・850点更新する89・900点で2位。「めっちゃ自己ベストですよ!(内村)航平さんにちょっと近づきましたよね!」。2位の悔しさより満足感に浸り、「自分の力は出し切った」と爽やかに笑った。

 “ひねり王子”の床運動は圧巻だ。シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)を決め、シライ(後方伸身宙返り4回ひねり)でフィニッシュ。日本協会常務理事で世界の体操界に精通する遠藤幸一氏も、「あんな得点見たことない」と言う16・700点の“世界新”で3連覇。跳馬でもシライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)を決めて初優勝だ。

 16年リオデジャネイロ五輪開幕まで、5日であと2年。「個人総合で出たい」と公言しているが、本心は違う。「実はちょっと厳しいかなって思う。でも、きょうは平行棒もできるってとこを見せられた。無理せずいきたいですね」。焦らずに着実に、リオ・ロードを歩んでいく。

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