福田真未“ご当地”で首位発進 佐賀のがばいばぁちゃん効果だ

[ 2014年3月22日 05:30 ]

18番、ホールアウトし同組のフェービー・ヤオ(左)と笑顔で抱き合う福田

女子ゴルフツアー Tポイント・レディース第1日

(3月21日 佐賀県武雄市 若木ゴルフ倶楽部ブ=6304ヤード、パー72)
 プロ4年目の福田真未(21=えん)が2週連続で首位発進した。コースから10キロの祖母宅から通い、懐かしい手料理でリラックスして67をマーク。「佐賀のがばいばあちゃん」のご当地ならではの“がばいプレー”で18ホールを応援して回った祖母のエールに応えた。2打差4位に福嶋浩子(36=フリー)、森田理香子(24=リコー)らがつけた。

 もうひと伸びしたいと感じていたところで福田の目に映ったのは、がばいばあちゃんだった。「荷物を持ってこんなに歩いて大丈夫かな」。1番からついて歩いている祖母・福田タケ子さん(78)は12番を既に歩いている。元気を出してもらうには活躍が一番。自らを鼓舞した。

 すると13番で5メートル、14番で3メートルのバーディーパットを沈めた。15番パー4はピン奥10メートルからのパットをねじ込んで3連続バーディー。5アンダーで首位に躍り出ると、祖母から祝福の拍手を受けた。「(ボギー先行で)流れが悪かったのでびっくりです」と本人も快進撃に驚きを隠せなかった。

 初のフル参戦で2週連続の首位。今大会の好スタートは祖母のおかげだ。福田自身も3歳まで住んだ祖母宅はコースから10キロほどの武雄市朝日町にある。18日から祖母宅に泊まり込み、前夜はハンバーグやお総菜に舌鼓。この日の朝はタケ子さんが育てた米「ヒノヒカリ」と味噌汁で英気を養った。がばいばあちゃんのメーンロケ地だった武雄市だが、豪快な映画の“本家”とは違い、「ゴルフのことを“お稽古がんばって”と言ってくれる、凄いリラックスさせてくれる」存在だ。

 賞金シード獲得をノルマに課すプロ4年目の21歳。「せっかくのチャンスなので積極的にプレーしたい」。前戦は初日首位から最終的に6位に終わった。目指すは初優勝。がばいばあちゃんの喜ぶ姿を想像して、残り2日をプレーする。

 ◆福田 真未(ふくだ・まみ)1992年(平4)6月15日、佐賀県生まれ、福岡県育ちの21歳。11歳からゴルフを始め沖学園中、高に進学。ナショナルチームでも活躍し、09、10年は全国高校ゴルフ選手権夏季大会連覇。11年にプロテスト合格。最高成績は昨年の日本女子プロ選手権と今年のヨコハマタイヤPRGRレディースの6位。昨年の賞金ランク59位。1メートル68、58キロ。

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