白鵬 琴奨菊に不覚…1敗後退、右手も負傷

[ 2014年3月22日 05:30 ]

琴奨菊に敗れ、右手をおさえる白鵬

大相撲春場所13日目

(3月21日 ボディメーカーコロシアム)
 20日までの最強横綱の強さはどこへ行ってしまったのか。白鵬が手負いの琴奨菊に立ち合いで圧力負けして一気に寄り倒され、1敗に後退。「立ち合いが合わなかった」。しかも、後ろに倒れ込んだ際に土俵に右手を打ち付けてしまい、うつむけの体勢でしばらくうずくまったまま。座布団が舞う中で起き上がると右手を左手で押さえながら引き揚げ、支度部屋では右手人さし指と中指の付け根を氷で冷やした。

 21日の朝稽古。場所中は午前9時半頃から1時間ほど汗を流すことを日常とする白鵬の姿が珍しくなかった。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)によると、疲労を取るためだったというが、普段通りの調整法を変えたことが取組に影響した可能性はある。14日目の相手は鶴竜。「まあやるだけです」。帰り際に小さくつぶやいた横綱が果たしてモンゴルの後輩に意地を見せられるか。

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2014年3月22日のニュース