葛西 連続表彰台3位 2回目最長不倒201メートル

[ 2014年1月13日 05:30 ]

3位に入り表彰式で笑顔を見せる葛西

ノルディックスキーW杯ジャンプ個人第14戦

(1月12日 オーストリア・バートミッテルンドルフ=HS200メートル、K点185メートル)
 ソチ冬季五輪代表で41歳の葛西紀明(土屋ホーム)が3位に入り、史上最年長で優勝した第13戦に続いて今季3度目の表彰台に立った。葛西は1回目に180メートルで4位につけると、2回目は最長不倒の201メートルを飛び、合計365・8点をマークした。21歳のペテル・プレブツ(スロベニア)が186メートル、198メートルの369・0点でW杯初優勝を達成。ソチ五輪代表の渡瀬雄太、43歳の岡部孝信(ともに雪印メグミルク)は予選落ちした。

 連勝こそ逃したが、葛西は3位に入って2日連続で表彰台に上がった。2回目は201メートルの最長不倒を記録したが、1回目でK点に届かない180メートル。主な要因は10位以内につけた選手の中ではただ一人、不利な追い風を受けたことにあったようだ。

 それでも「いいジャンプをした」と前向きに2本目に臨んで堂々の3位フィニッシュ。W杯最年長記録となった前日の優勝でフライングヒルのランキング首位を表す赤いビブスを着用して試合に臨み、1回目の最後に登場すると約3万人のファンから大きな声援が送られた。

 この日は試合開始前から葛西への祝福ムードが漂った。前日の快挙を伝えた12日付のオーストリア紙クライネ・ツァイトゥングは「史上最年長優勝」の見出しで喜ぶ葛西の写真を1面に大きく掲載。クローネン・ツァイトゥング紙はW杯最多勝のシュリーレンツァウアーが「技術が優れていれば年を取っても勝てるということを証明した」と話したと伝えた。

 7度目の五輪に向けて日本選手団主将への待望論も湧き上がる。「五輪でもいい成績が出せるはず」と手応えを口にする41歳から目が離せない。

 ▼葛西 やったぜ。2回目は(逆転を)狙っていた。トップの雰囲気には慣れた。今は本当に楽しい。シュリーレンツァウアーらも僕を認めてくれている。

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