“19年W杯ホープ”帝京大SO松田 50メートル独走トライ

[ 2014年1月13日 05:30 ]

<帝京大・早大>前半、突進する帝京大・松田(中央)

ラグビー全国大学選手権決勝 帝京大41―34早大

(1月12日 国立競技場)
 大器の片りんを存分に見せつけた。両チームの先発30人中、唯一の1年生だった帝京大SO松田だ。後半12分、相手陣内での右展開でパスを回した後、サポートに走ってラストパスを受け取りインゴール右隅にトライ。

 圧巻はその3分後、今度はセンターラインでパスを受け、自らディフェンスラインを突破。さらに早大FB藤田を右ステップで置き去りにし、50メートルを走りきって2トライ目を奪った。「前が空いていたので仕掛けたら抜けると思った」と笑った。

 伏見工時代のポジションはFB。岩出監督が「19年の日本のW杯を見据えて大きく育てたい」と夏合宿からSOの練習を開始した。中村主将に代わり、大学選手権から本格的に司令塔として起用されると「プレッシャーはあったが、いいチャンスだと思ったら吹っ切れた」。試合中も隣に立つ中村に攻守で助言をもらいながら交代する後半28分まで役目を果たした。

 寮で同部屋の中村も「アイツは生意気。いじってくる。でもその分、肝も据わっている」と評するホープ。5年後のW杯、今度は桜のジャージーで、新しくなる国立に帰ってくるかも知れない。

続きを表示

2014年1月13日のニュース