谷原 粘った3差6位 Vへ最終日は「前半伸ばせれば」

[ 2014年1月13日 05:30 ]

5番でバンカーショットを放つ谷原

USPGAツアーソニー・オープン第3日

(1月11日 米ハワイ州ホノルル ワイアラエCC=7060ヤード、パー70)
 2位から出た谷原秀人(35=フリー)は、ボギーが先行する苦しい展開にも冷静さを失わず、70の通算9アンダーで首位と3打差の6位に踏みとどまった。83年に青木功(71)がハワイアン・オープンを制したコースで、日本人4人目の米ツアー覇者を狙う。65のクリス・カーク(28=米国)が通算12アンダーで首位に立った。

 18番をバーディーで締めくくると、小さなサプライズが待っていた。「練習場とクラブハウスどっちに行くんだ?俺が送ってやる」。気を利かせた外国人スタッフに話し掛けられた谷原はカートに乗り込み「(成績が良いと)違いますね。(気分も)良いっすよ」と笑顔を見せた。首位と3打差以内に12人がひしめく混戦で、逆転を狙える位置に踏みとどまった。

 風向きが前日までとは変わり「イメージが出しづらかった」という。3番パー4は残り150ヤード弱のフェアウエーから体勢を崩してバンカーに入れ、5番はフェアウエーへ飛んだ球が転がり、ヤシの木の根元に止まった。序盤で2つ落としたが「一緒に回っている人も伸びないから」と焦らずプレー。キャディーが速足になると「ゆっくり」と言って終始マイペースだった。チャンスが少ない中で耐え抜くと、15番は2打目を30センチにつけるスーパーショット。16番は「いいところで入ってくれた」と8メートルのパットを決めて盛り返した。

 米ツアー優勝も狙える位置で臨む最終日。「前半そういう位置にいれば意識する。前半に伸ばせれば優勝争いできるかも」と意気込みを語った。

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