萩野公介が2種目で決勝進出 鈴木聡美は敗退

[ 2013年7月30日 07:42 ]

男子200メートル自由形準決勝 決勝進出を決め、声援に応える萩野公介

 水泳の世界選手権第10日は29日、バルセロナで行われ、競泳男子100メートル平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)は59秒98で6位だった。クリスチャン・スプレンガー(オーストラリア)が58秒79で優勝した。

 銀メダルだった28日の男子400メートル自由形に続く表彰台を狙う萩野公介(東洋大)は、2種目で30日(日本時間31日未明)の決勝に進出した。200メートル自由形準決勝は全体3位の1分46秒87で通過。100メートル背泳ぎ準決勝は同6位の53秒68で泳ぎ、53秒41で4位だったロンドン五輪銅メダルの入江陵介(イトマン東進)とともに突破した。

 女子の準決勝では、100メートル背泳ぎでロンドン五輪3位の寺川綾(ミズノ)が全体4位の59秒80で決勝に進んだ。100メートル平泳ぎは16歳の五輪女王、ルタ・メイルティテ(リトアニア)が1分4秒35の世界新記録で1位通過し、五輪銅メダルの鈴木聡美(ミキハウス山梨)は1分7秒83の12位で敗退した。

 ▼平井伯昌ヘッドコーチの話 (萩野の)200メートル自由形は最後のしぶとさが出ていた。(メダルも)いけるんじゃないか。伸び伸びやらせたい。泳ぐたびに自分の可能性を見つけている。

 ▼北島康介の話 自分の本当の力は59秒5、6かなと思っていた。それを出せなかったのは悔しい。ただ、もう一度10年前と同じ(決勝の)舞台に立てたのは幸せだった。

 ▼萩野公介の話 200メートル自由形は、タイムは速くないが、組1位で決勝に残ることができた。(メダルの)チャンスはあるかもしれない。1分45秒台が出ればいいところにいく。出ないタイムではない。

 ▼入江陵介の話 もう少しいいタイムだったら良かった。バサロキックは良くなっている。前は浮き上がったらもっと離されていた。決勝は52秒台がメダル争いの分岐点になると思う。

 ▼寺川綾の話 まだ感覚とスピードが合っていない。どうなるか心配。でも、もうリラックスしていつも通りのレースをするしかない。どうしてもメダルを取りたい。

 ▼鈴木聡美の話 レース前は十分にリラックスしていたが、泳ぎだしたらタイムを上げなきゃ、決勝に残らなきゃと意識しすぎた。悔しいけど、これが今の私なんだと思う。(共同)

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