具玉姫さん 早すぎる死に悼む声…森口「自分に厳しい人だった」

[ 2013年7月12日 18:02 ]

静岡県内で亡くなった具玉姫さん

 日本ツアーで通算23勝を挙げた韓国出身の具玉姫さんが10日、急性心筋梗塞のため56歳で亡くなった。日米のツアーで韓国選手の初優勝を果たした。現在両ツアーを席巻する韓国勢の先駆けの早すぎる死に、内外で悼む声が上がった。

 日本では80年代半ばに頭角を現した。男性的ともいえる力強いスイングで、精度の高いアイアンショットを誇った。同年代の森口祐子プロは「アイアンの切れ味がすごかった。ストイックな、自分に厳しい人だった」と振り返った。

 28歳で迎えた85年3月の紀文レディースで日本ツアーを初制覇。翌週も勝ち、トッププロの地位を固めていった。86年から主戦場を米国に移して88年に優勝。日本に戻り97、99年には賞金ランキング2位となった。韓国勢は98年に当時20歳の朴セリがメジャー大会2連勝で旋風を巻き起こし、今季は朴仁妃がメジャー3連勝中と強さを誇る。

 12日付の韓国紙は「韓国女子ゴルフの伝説」(東亜日報)「ゴルフ女王、朴セリの道をつくり、朴仁妃の羅針盤となった」(中央日報)と伝えた。

 無口だが人なつこい笑顔が印象的で、仲間から「オッキ」と呼ばれ親しまれた。昨年11月の大王製紙エリエール・レディースが最後のツアー出場で、予選落ちだった。最近は若手育成に取り組んでいたという。

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