IOCの評価報告書 トルコ反政府デモ言及せず

[ 2013年6月15日 08:55 ]

 2020年五輪招致で国際オリンピック委員会(IOC)のリーディー評価委員長は14日、25日に公表する立候補都市の評価報告書でイスタンブールから全国に広がったトルコの反政府デモに言及していないことを明らかにした。現地調査は3月に終了しており、同委員長は「われわれが現地を離れた後の出来事について触れることはできない」と述べた。

 東京、イスタンブール、マドリードは15日(日本時間同日夜)にローザンヌで開かれる各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会で、五輪招致のプレゼンテーションをする。リーディー委員長は「この件は、イスタンブール側が説明するべきだ」と要望した。

 イスタンブール招致委員会のアラト会長は「予測不能なことは、どの都市にも起こり得る」と語り、招致に重大な影響はないとの認識を強調した。招致活動をバスケットボールの試合に例えて「勝利は終盤をいかにしっかりと戦うかにかかっている」と話し、開催都市が決まる9月7日のIOC総会に向け、巻き返しは可能との見方を示した。(共同)

続きを表示

2013年6月15日のニュース