松山 終盤に巻き返し4打差16位発進!

[ 2013年6月15日 06:00 ]

第1ラウンドの残り6番。バーディーを決めた松山英樹

USPGAツアー第113回全米オープン第2日

(6月14日 米ペンシルベニア州アードモア・メリオンGC=6996ヤード、パー70)
 初出場の松山英樹(21=東北福祉大)は、2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの71で、首位と4打差の16位発進した。第1日は悪天候で2度の中断もあり7ホールしか消化できず、この日は第1ラウンドの残りホールをプレーした。メジャー仕様の深いラフに苦しみながらも終盤に巻き返し、プロとして迎えた初めての海外メジャーで好スタートを切った。

 やはりこの男は違った。天候などに左右された第1ラウンドの松山は、終盤に巻き返して1オーバーの71でホールアウトした。首位とは4打差。強豪がひしめく世界の舞台で怪物が上々のスタートを切った。

 「スタートが遅すぎて、凄く緊張した。大会前日までに比べ、ショットも良くないですし、パットもイマイチだけど、パープレーは大きい」。第1日は悪天候で2度の中断があり、スタートは大幅に遅れて日没で7ホールしかプレーできなかった。だが集中力は途切れなかった。15番パー4はティーショットを初めてラフに入れたが第3打で1メートルに寄せてパー。17番パー3はピンが見えないほどの深いバンカーから1メートルにつけてパーセーブした。「調子を上げていければいいところにいけるのかな」と手応えを感じた7ホールだった。

 第1ラウンド再開後は18番でいきなりダブルボギーを叩き、4番でもボギー。3オーバーで迎えた6番パー4も1Wを膝近くまで伸びた深いラフに打ち込むピンチ。だが、崖っ縁に追い込まれた怪物が目を覚ました。アイアンでフェアウエーに脱出すると、残り100ヤードをウエッジで振り抜いた。ピン奥1・5メートルに着弾したボールはスピンでカップに沈んだ。プロとしては海外メジャー初のバーディーに両手を上げて喜びを爆発。すかさず8番でもバーディーを奪い、気分良くプレーを終えた。舞台がメジャーでも崩れることはない。国内ツアー5戦2勝と40%の勝率を誇る21歳。日本人初のメジャー制覇を残り3ラウンドで現実のものにする。

続きを表示

この記事のフォト

2013年6月15日のニュース