世界選手権複合団体 日本が前半飛躍首位、後半距離は粘るも4位

[ 2013年2月24日 23:58 ]

複合団体後半距離で力走する第3走者の渡部暁斗

 ノルディックスキーの世界選手権第5日は24日、イタリアのバルディフィエメで行われ、複合団体は前半ジャンプで1位となった。2位はフランス、3位はオーストリア。

 日本は1番手にエースの渡部暁斗(北野建設)が登場、最長となる101・5メートルを飛び首位に立つと、2番手の渡部善斗(早大)も99・5メートルの安定した飛躍で続いた。途中で飛び直しとなった3巡目は湊祐介(東京美装)が87メートルでつなぎ、4番手の加藤大平(サッポロノルディックク)が98メートルを飛んだ。個人別では加藤が全体の2位、渡部暁が3位、渡部善が4位と安定した実力を発揮した。

 後半距離(5キロ×4)は、日本が2位フランスに22秒のリードでスタートした。第1走者の渡部善がオーストリア、ノルウェー、フランスに抜かれ4位で第2走者の加藤につないだ。加藤は混戦の中、一時2位に上がるも23秒8差の4位で第3走者に渡部暁にリレー。

 渡部暁は終盤、トップのオーストリアをとらえ、首位で最終走者の湊にリレーした。湊はトップグループの5チームで粘りを見せたが、優勝のフランスから5秒7遅れての4位となり、09年のチェコ・リベレツ大会以来の優勝はならなかった。

 ▼渡部善斗の話 後半距離で追い付かれてはいけないくらいの差をもらっていたので残念。僕の走りがチームの弱点。しっかりと走力をつけたい。スピードを維持できなかった。

 ▼加藤大平の話 悔しい。前半飛躍の貯金をうまく使えなかった。個々のレベルアップが必要。もうちょっと走力をつけないといけない。

 ▼渡部暁斗の話 まさか前半飛躍で1番になるとは思っていなかった。その後はすごくいい雰囲気だったが、そう簡単にはいかないと分かった。メダル争いに絡めたのは良かった。

 ▼湊祐介の話 結果が結果なので悔しい。メダルのチャンスがあった。(渡部)暁斗が(アンカーの自分に)1番でつないでくれたのでメダルを取りたかった。

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