愛子「めったにない」 バランス崩し、コース外れ5位

[ 2013年2月24日 06:00 ]

女子モーグルで5位に終わり、引き揚げる上村愛子

フリースタイルスキーW杯モーグル第8戦猪苗代大会

(2月23日 福島県猪苗代町・リステルスキーファンタジア)
 日本勢はホームで表彰台に上がれなかった。上村愛子(33=北野建設)が日本勢最高の5位。予選2位、決勝4位と順調に駒を進めたが、決勝の上位6選手によるスーパーファイナル(SF)でミスが出た。男子は西伸幸(27=白馬ク)の7位が最高。女子はオードリー・ロビショー(25=米国)が今季初優勝で通算2勝目。男子はミカエル・キングズベリー(19=カナダ)が今季6勝目、通算16勝目を挙げた。

 最後の最後に力尽きた。世界一難しいと言われる猪苗代のダフィーコース。種目別首位のハナ・カーニー(米国)ですら、ミスから予選で姿を消した。上村は予選、決勝とそつなくまとめ、前戦のソチ大会に続く表彰台をうかがう位置につけた。

 だが、難コースへの対応はじりじりと体力を奪っていた。この日3本目となるSFではスタート直後に乱れ、第1エアの「ヘリコプター」が斜めにそれた。着地でバランスを崩すと、そのまま中間斜面でコースを外れた。「途中で止まるのはめったにない失敗。このコースは難しいの一言」と残念そうに振り返った。

 全日本スキー連盟の林辰男フリースタイル部長は「このコースできちんと3本まとめるには、愛子は体力面で厳しいものがある」と指摘した。

 昨季から採用された合計3本を滑る新方式。復帰2季目の上村にはスタミナ不足の面もある。来年の五輪も同じ方式で行われるだけに、上村自身も「予選からSFまでいい滑りを3本そろえるのが課題」と自覚していた。

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