美帆 日本人初の総合連覇!2種目2位に悔しさチラリ

[ 2013年2月24日 06:00 ]

日本勢初の総合2連覇を果たし、日の丸を掲げ笑顔を見せる高木美帆

 スピードスケートの世界ジュニア選手権第2日は23日、イタリアのコラルボで行われ、女子で高木美帆(18=帯広南商高)が前日からのリードを守りきり日本勢初の総合2連覇を果たした。3レース目の1000メートルで1分19秒03の2位に入り、最終種目の3000メートルでもライバルのアントワネット・デヨング(オランダ)に続く2位と粘って逆転を許さなかった。

 3000メートルでも堂々たる滑りで2位に食い込んだ。総合で後続を大きく引き離し、今季の目標としてきた大会で2連覇を達成。日の丸を掲げ“ウイニングラン”を行った高木は「無事に、しっかり優勝することができてよかった」と安どの笑みを浮かべた。

 前日の2種目を制し、「まずはしっかり滑りたい」と1000メートルに臨んだが、動きに力みが出て今大会で初めて1位を逃した。それでも3000メートルに換算して8秒以上の十分な貯金が残った。

 ジュニアとはいえ、既に五輪に出場し、シニアのW杯などでトップ選手にもまれているだけに「欲をいえば全種目1番になりたかった。(2位の1000メートルは)まだ力不足。3000メートルも1位になるつもりだったが、そこそこのレースはできた。全部粘れたので、良い結果で終われた」と反省も忘れなかった。5月には19歳。日本勢初の2連覇を果たし、来年以降は出場資格がない大会を最高の形で“卒業”した。

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