遼 踏ん張った58位浮上 上位70人入って最終ラウンド進出

[ 2013年2月18日 06:00 ]

第3ラウンド、ラフからショットを放つ石川

USPGAツアー ノーザントラスト・オープン第3日

(2月16日 米カリフォルニア州パシフィックパリセーズ リビエラCC=7349ヤード、パー71)
 今季初めて決勝ラウンドに臨んだ石川遼(21=フリー)が最終日まで進んだ。70位から出て5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算2オーバーの215で58位に浮上。4日間プレーできる権利を手にした。今回は予選通過が79人だったが、米ツアーでは規定により予選通過が79人以上の場合に第3ラウンドの70位までしか最終ラウンドをプレーできない。64をマークしたビル・ハース(30=米国)が通算12アンダーで首位に浮上した。

 出入りの激しい内容の中、石川を支えたのがこれまで苦しんだパットだった。インから出てスコアを1つ落として迎えた18番。バーディーパットは4メートルあったが、「今週初めてというくらい良いパットが入った」とカップに沈めた。1打目を左の木の近くに曲げて左打ちを強いられた2番でダブルボギーを叩いたものの、続く3番で2メートルを確実に沈めてバーディー。パープレーにまとめ、「よく踏ん張った」とホッとした表情を見せた。

 前日は最終18番でショートパットを外してボギー。予選落ちが濃厚になったとあって、ふがいなさから報道陣に対応せず引き揚げた。「自分で気持ちを整理できなかった」。結局は後続の選手がスコアを落として予選通過。“タナボタ”で得た今季初の決勝ラウンドを無駄にはしなかった。ホテルに戻ると50分ほどパッティング練習。スタートの10番こそ1メートルを外したが、「2日目とは打って変わってパットに助けられた」とやっと納得のいくボールが転がった。

 上位と大きく差はついたが、最終日に進んだ。「3日間で5アンダーといっても違和感ない内容なので、最終日はそれを取り返すよう頑張りたい」。自信と調子を取り戻すためにも残り18ホールの持つ意味は大きい。

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2013年2月18日のニュース