恋人射殺容疑で逮捕の義足ランナー 大会出場を当面取りやめ

[ 2013年2月18日 22:02 ]

2012年11月、南アフリカのヨハネスブルクで行われた表彰式に出席するオスカー・ピストリウス容疑者(右)と恋人のリーバ・スティンカンプさん

 恋人の女性を射殺した疑いで逮捕された南アフリカの両脚義足の五輪ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)は、5月下旬までに予定していた五つの大会への出場を取りやめた。マネジメント会社が18日までに発表した。

 現在、首都プレトリアの警察署に勾留されているピストリウス容疑者は19日、保釈をめぐる審理のため裁判所に出廷する見通し。同社によると、殺人容疑について争う方針という。

 同社の声明は、出場を取りやめた理由について、ピストリウス容疑者を「今後の法的手続きに集中させるため」としている。

 ピストリウス容疑者は14日未明、プレトリアの自宅で拳銃を複数回発砲し、恋人のモデル、リーバ・スティンカンプさんを殺害した疑いが持たれている。

 同容疑者が強盗と間違え誤射したとの見方がある一方、検察側は計画的殺人だったと主張する方針を示している。

 生まれつきの障害で1歳になる前に両脚を切断した同容疑者は「ブレード・ランナー」の異名を持つ。昨年のロンドン五輪に史上初の両脚義足のスプリンターとして出場。ロンドンと北京、アテネのパラリンピックで多くのメダルを獲得した。(共同)

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