吉田 カレリンと共闘 五輪存続へPR役になる

[ 2013年2月18日 06:00 ]

女性委の候補に上がっている吉田沙保里

 実施競技存続へ、世界の顔が共闘を組む。国際レスリング連盟(FILA)は17日、前日に続いてタイ南部のプーケットで理事会を開き、新たに女性委員会と倫理委員会の設置を決めた。女性委のメンバーには五輪3連覇の吉田沙保里(30=ALSOK)も候補に挙がり、同選手を五輪実施を訴える「FILA大使」にする案も浮上。日本だけではなく世界的にも知名度が高い吉田をPR役として、レスリングを幅広くアピールしていく。

 5月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会でのプレゼンテーションに向けてはコンサルティング会社とも契約。プレゼンには、吉田とともに特命で指名理事に迎えた世界大会12連覇のアレクサンドル・カレリン氏(45=ロシア)を起用する計画があることも分かった。2人合わせて世界大会25連覇。ラロビッチ会長代行(セルビア)も「みんなで力を結集しないといけない。五輪競技に復活するためのチャンスをつかみたい」とレスリング界の団結と協力を呼びかけた。

 また、理事会では観客に分かりづらいと指摘を受けていたグレコローマンスタイルのルールを変更する方針も決定。組織改革や人気回復を求めていたIOCの主張を全面的に受け入れる対応策をまとめた。福田富昭副会長は「新しい会長(代行)の下、新体制でIOCとコンタクトしていく」と述べ、加盟する180近い国と地域の連盟と連携してロビー活動を展開する考えを示した。

続きを表示

2013年2月18日のニュース