東洋大 連覇のカギは1年生・服部“メンバー落ち主将のためにも”

[ 2012年12月14日 06:00 ]

1年生で唯一箱根駅伝エントリーメンバーに選ばれた東洋大・服部勇馬

 連覇のカギは1年生が握る。第89回箱根駅伝(来年1月2、3日)で連覇を狙う東洋大が13日、埼玉県川越市のキャンパスで練習を公開した。

 エース柏原竜二(現富士通)らが卒業したものの「16人を選ぶ作業が大変だった」と酒井俊幸監督が言う戦力は充実。特に1年生でただ一人メンバー入りした服部勇馬は、東洋大で初めて5000メートル13分台の記録を持って入学した逸材。アンカーに起用された先月の全日本大学駅伝では、1分7秒差を逆転されたが「箱根で走るためにアンカーで起用したし、主要区間で使わないと意味がなくなる」と指揮官は“準備OK”を強調した。

 「1週間くらいは落ち込んだけど、いい経験をさせてもらった」という服部にとって、箱根での快走を誓う理由は全日本の雪辱だけではない。メンバー落ちした斉藤貴志主将は、仙台育英高の先輩。前回大会はアンカーとしてゴールテープを切った先輩は憧れの存在だっただけに「高校生のときからお世話になった斉藤先輩のためにも、チームの勝利に貢献したい」と、大手町での胴上げを約束していた。

 ≪総合力で往路5連覇だ≫酒井監督は「総合2連覇と往路5連覇を目標に掲げたい」と宣言し、総合優勝だけでなく、史上初の往路5連覇にもこだわりを見せた。過去4大会はエース柏原がいた5区に絶対的なアドバンテージがあった。今回の5区の走者は「複数候補はいるが、まだ決めていない」状態の上、誰が走っても柏原ほどのタイムは期待できない。「各区間で攻める走りをして、結果的に4区までで(貯金を)稼げればいい」と総合力で勝負する。

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2012年12月14日のニュース