初のアフリカ人力士春場所デビューへ 体格基準クリア

[ 2011年12月27日 06:00 ]

新弟子検査に合格し笑顔でポーズをとるシャーラン

 大相撲初場所(来年1月8日初日)の新弟子検査が26日、東京・両国国技館で行われ、エジプト出身のアブデルラフマン・シャーラン(19=大嶽部屋)ら6人が体格基準(1メートル73、75キロ以上)をクリアした。通常は内臓検査を経て初場所で初土俵を踏むが、シャーランは興行ビザ取得後の春場所(3月)で“アフリカ大陸出身初”の角界デビューを果たす。

 1メートル89、138キロでパスしたシャーランは「私の夢は横綱になること」と日本語で目標を語った。15歳で相撲を始め、世界ジュニアで3位に入った実績を持つ。憧れの存在はこの日、身長を測った貴乃花親方(元横綱、本紙評論家)。現役時代の映像を見て、常に前を向いて土俵に上がる姿に感銘を受けた。

 しこ名は「大砂嵐(おおすなあらし)」が第一候補。イスラム教徒だけに豚肉は食べられないが「相撲には人間性、生き方が表れている。不安は全然ない。夢を追究する。それが相撲道」とアラビア語で宣言した。タバスコを一気飲みするという規格外の19歳がさまざまな障害を乗り越え、角界に嵐を巻き起こす。

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2011年12月27日のニュース