放駒理事長 名跡改革などの工程表を文科省に提出

[ 2011年12月27日 19:19 ]

 日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は27日、監督官庁の文部科学省を訪れ、公益財団法人認定に向けた組織改革の工程表を提出した。年寄名跡(親方株)の扱いを含めて10月に方針を報告するはずだった項目もあり、放駒理事長は「遅れて申し訳ありません」と、文科省側に謝罪した。

 高額でのやりとりが問題視されている年寄名跡については、協会が親方の退職時に功労金を支払って引き取り、管理する案で25日に方向性が固まった。来年1月の理事会で改革案を正式に承認して、年寄選考委員会の設置などの新施策を詰めると報告した。

 文科省の布村幸彦スポーツ・青少年局長は「一番大きな課題は年寄名跡の改革。方針や具体的な制度設計をできるだけすみやかに決めていただきたい」と要請した。しかし協会管理案は、名跡を事実上の個人財産として扱ってきた親方衆から大きな反発を受けている。

 工程表は106項目からなる。協会外部からの理事を増やすという理事構成案など、来年2月に決定するものを先取りして、すべてを盛り込んだ。

 ▼放駒理事長(元大関魁傑)の話 年寄名跡に関連する話をまとめるのに時間はかかったが、親方衆には理解を示してもらった。工程表はガバナンス(の整備に関する独立委員会)の提言に沿ったものになっている。

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2011年12月27日のニュース