美憂 2回戦敗退「しようがない」も「まだやめない」

[ 2011年12月23日 06:00 ]

<全日本レスリング選手権 女子48キロ級>2回戦で敗れた山本美憂は涙を流す

レスリング全日本選手権第2日

(12月22日 東京・代々木第2体育館)
 3度目の現役復帰を果たした元世界女王の山本美憂(37=白寿生科学研究所)は2回戦で敗退した。

 五輪への夢が絶たれ、涙を流した美憂は「しようがないです。勝負ですから」と話した。6月に7年ぶりの再起を宣言して半年。「ブッ倒してやるつもりでマットに上がった」が、18歳に0―2で敗れてしまった。

 04年アテネ五輪出場を逃して現役を引退したが「後悔していた」。カナダが拠点のレスリング漬けの生活は「幸せだった」という。五輪出場には今大会と来年5月の選抜を連覇した上でプレーオフで小原に勝たなければいけなかった。だが小原との対決前に散ってしまった。

 留学中のハンガリーから帰国した長男・アーセンさんが、成田空港から会場に着く前に敗れ「何て伝えようかな」としんみりしたが、「まだやめない」と現役続行を宣言した。「半年でここまで来られた。手応えがある」。37歳、3児の母の再起には、相応の覚悟があった。

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2011年12月23日のニュース