惨敗するリスクは覚悟の上 川内、異例の選考大会連続出場へ

[ 2011年12月5日 09:03 ]

ゴール直後にその場に倒れ込み、医務室に運ばれる川内

福岡国際マラソン

(12月4日 平和台陸上競技場発着の42・195キロ)
 ロンドン五輪選考会を兼ねたレースで、注目の公務員ランナー川内優輝(24=埼玉県庁)が、2時間9分57秒で日本人トップの3位に入った。練習不足から中盤で遅れ始めたが、粘りの追走で“元祖山の神”こと今井正人(27=トヨタ自動車九州)とのデッドヒートを制した。最初の国内選考会で結果を残し、ロンドン五輪へ大きく前進する快走だった。

 実は川内は最大の目標を来年2月26日の東京マラソンに置き、福岡は東京への試走のつもりだった。実業団チームに所属しないため、走力アップのためにマラソンを練習代わりにしなければならない事情がある。

 結果的に日本人トップの成果は残したが「こんなタイムで選ばれるとは思っていない。東京でもう一段上げたい」。惨敗するリスクは覚悟の上で、来年2月26日の東京マラソンに出るという異例の道のりを決断した。

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