敗戦も大学日本一へ手応え 吉田監督「いいゲーム」

[ 2011年12月5日 06:00 ]

選手に声をかけて回る明大・吉田監督

関東大学ラグビー対抗戦グループ 明大16―18早大

(12月4日 国立)
 明大・吉田義人監督(42)は「久しぶりに、これが早明戦と感慨深かった」と振り返った。「積み上げたラグビーを素直に、ひたむきに、実直に表現してくれた」。早大を2トライに抑えた激しく、緻密な防御は、昨季最終戦の早大戦後から積み上げてきた。

 昨季の大学選手権準決勝で早大に10―74の大敗を喫し、防御の整備に取り組んだ。体幹を鍛え、反射速度を上げる練習を導入し、細谷ヘッドコーチは「芯に入るタックルが増えた」と言う。防御システムも相手分析を基に準備し、早大の中鶴、井口の二枚看板に仕事をさせなかった。

 大学創立130周年に15年ぶりの大学日本一を掲げた。前半32分のモールから奪ったトライは重戦車の伝統の継承だが、バックスへの速い展開や防御の緻密さは新しい明大の姿だ。「いいゲームだった。選手権に向けて胸を張ってやります」。吉田監督の表情に敗者の暗さはなかった。 

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2011年12月5日のニュース