前日に決断…魁皇「ここが最後の引き際だと思った」

[ 2011年7月20日 17:43 ]

現役引退の記者会見で、友綱親方の言葉に一礼する大関魁皇
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 20日に引退会見を行った魁皇は、晴れやかな表情を浮かべて笑顔で質問に答えた。

  ×  ×  ×  

 ―今の心境は。

 「あまり実感がないというか、不思議な感じ」

 ―いつ決断したのか。

 「きのう(10日目)の取組の前に師匠と相談して、次の相撲で負けるようなことがあれば、と話した。自分の中でもここが最後の引き際で、次の場所はないと思った」

 ―23年を振り返って。

 「最初は相撲界に入ることも迷った。好きでもなかったけど、稽古して番付が上がってきてだんだん楽しくなってきた」

 ―横綱昇進は逃した。

 「何度かチャンスはあったけど、ことごとく失敗した。気持ちが強くないと無理と思った。チャンスが来た時に自分のペースがつかめなかった」

 ―意識した相手は。

 「武双山は年も近いしライバルと言われていたので、負けたくないと思っていた。最近では千代大海。同じようにけがで苦しんで、お互い引き際をなくして、どうしようかと話したこともある」

 ―過去にも引退を考えたことは。

 「何度かあった。それでも何とか相撲を取りたいという気持ちが強かった。もう後がないと思った時は、思ったような相撲が取れた」

 ―今後やりたいこと。

 「15歳でこの世界に入っているので、靴を履く習慣もない。普通の格好をすることもなかった。いろんなことを教えてもらわないといけない」

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