地元・直方市は感動と惜別の念「よく頑張った」

[ 2011年7月20日 06:00 ]

魁皇引退

 魁皇の出身地・福岡県直方市の関係者は奮闘を続けた大関にエールを送った。内藤博俊後援会長(72)は会見を開き「来るべき時が来た。本当にきょうまでよく頑張ってくれた」と感無量の表情。同席した向野敏昭市長は「気力を振り絞り、通算最多勝利記録を達成した姿には日本中が勇気と希望を感じたと思う。ご苦労さんと言いたい」と言葉をかみしめた。

 ≪花火見納め「寂しい」≫魁皇が勝ち星を挙げるたびに花火を打ち上げ、応援を続けた直方市民も寂しさを隠せなかった。同市で少年野球の監督を務める山本泰男さん(53)は「郷土の誇りがとうとう引退するのは本当に残念。場所中は勝つたびに花火が上がって、あの音で大関が勝ったことが分かった。あしたからはもう聞けなくなるんですね」としんみりと話した。指導する少年野球チームの子供たちも花火を聞くと歓声を上げて喜んでいたが「それもなくなると思うと本当に寂しい」と名大関の引退を惜しんでいた。

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2011年7月20日のニュース