五輪目指す義足のスプリンターがA標準突破

[ 2011年7月20日 08:35 ]

陸上男子400メートルで世界選手権参加標準記録Aを突破した義足のスプリンター、オスカー・ピストリウス

 北京パラリンピックで陸上男子短距離3冠を達成した24歳の義足のスプリンター、オスカー・ピストリウス(南アフリカ)が19日、イタリアで行われた競技会の400メートルで世界選手権(8月開幕・大邱=韓国)参加標準記録A(45秒25)を突破する45秒07の自己最高をマークした。

 AP通信が報じたもので、世界選手権出場には南アフリカの代表入りする必要がある。

 ピストリウスは義足での五輪出場を求めて、北京五輪前の2008年2月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。CASは、カーボン繊維製の義足が人工的な推進力を与え競技規則に抵触するとした国際陸連(IAAF)の主張を却下して、健常者のレースに出場を認める裁定を下した。だが、北京五輪の前には参加標準記録を突破できず、五輪出場はならなかった。(共同)

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2011年7月20日のニュース