九重親方 白鵬に太鼓判「死角は交通事故ぐらい」

[ 2010年10月31日 06:00 ]

 大相撲秋巡業は30日、広島市で全日程を終了した。横綱・白鵬は平幕・嘉風との三番稽古で10番と軽めの調整。計10日間の巡業で115番の申し合いを行った横綱は「番数はまあまあかな。いい汗をかいたと思う」と余裕のコメントを口にした。

 2週間後に迫った九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)では双葉山の持つ69連勝の記録更新がかかるが、九重巡業部長(元横綱・千代の富士)は「自分で考えながら調整している。大きな目標に向かって“やるぞ!”という気持ちが伝わってきた」と評価。その一方で、若手を含めた他の力士の稽古不足には苦言を呈した。「巡業で白鵬が一番稽古をやっていた。これでは他の力士との差は開く一方だし、69連勝に死角はないだろう。死角は交通事故(に遭う)ぐらいだ」とぼやき節だった。

 ≪巡業さらに改革≫8月に就任した九重巡業部長は、秋巡業を振り返って「良い面も悪い面もいろいろ気付くことがあった。あらためて部内で話し合って、直すところは直したい」と話した。同部長は「力士が少しでも頑張れる環境づくりも必要。弁当はさすがにね、という気持ちもある」と、ちゃんこ場の復活などを検討していることを示唆。今後は巡業部内で改革案を煮詰めていくことになりそうだ。

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2010年10月31日のニュース