高橋を超えた!織田ノーミスSP首位

[ 2010年10月31日 06:00 ]

男子SPでトップに立った織田信成

 フィギュアスケートGPシリーズ第2戦、スケートカナダ第1日は29日、カナダ・キングストンで行われ、男子ショートプログラム(SP)でバンクーバー五輪7位の織田信成(23=関大)がノーミスの好演技を披露。81・37点で首位に立ち、GPシリーズ日本男子最多の6勝目を視界にとらえた。女子SPではシニアGPデビューの今井遥(17=日本橋女学館高)が52・52点で6位、村主章枝(29=陽進堂)は48・17点の8位と出遅れた。

 三味線の調べに乗った。選曲は北米でも人気の津軽三味線奏者・吉田兄弟の「STORM」。織田はトリプルアクセル、2連続3回転、3回転を次々と決めた。今季初戦の近畿選手権SPでは2度のスピンがともに0点だったが、この日はスピンでも得点を稼いだ。
 NHK杯で高橋がマークした78・04点を上回る81・37点で首位発進。「ジャンプは良かった。前の大会(近畿選手権)でスピンが評価をもらえなかったので練習してきた課題は1つこなせた」と満足感を漂わせた。
 地元カナダのレイノルズが2種類の4回転に成功し80・09点の高得点を出した。技術点では及ばなかったが、表現力が評価される5項目の演技点でリード。「練習できれいな4回転を決める選手だと思っていた。負けたくない。もっともっと頑張ろうと思わせてくれる」。4回転抜きのプログラムでも、完成度でライバルを上回った。
 30日のフリーは最終滑走で登場する。GPシリーズの日本男子最多勝は高橋と織田の5勝。「最終滑走は苦手。ミスのないようにしたい」。プログラムに組み込む予定の4回転は、近畿選手権のフリーで既に成功。GP6勝目を目指して、織田が大技を決める。

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2010年10月31日のニュース