最終滑走の重圧に負けた織田「数と経験をこなさないと」

[ 2010年10月31日 14:10 ]

フリーで精彩を欠き、総合2位に終わった織田

 【スケートカナダ】無念の2位だった。表彰台で織田は、唇をかむようにして一段高い位置にいるチャンの横顔を見つめた。

 SPでトップに立った後「最終滑走は苦手」と話していた。不安はそのまま滑りに出た。最終演技者で迎えたフリーは、出だしの4回転―3回転の連続ジャンプが、着氷で手をついた4回転のみに終わる。このつまずきが尾を引き、3回転半ジャンプで転倒するなど、流れをつかめなかった。

 緊張すると、滑走のスピードが落ちる傾向にあるという。硬い滑りは表現力を示す演技点の低さにも表れた。「いい演技をしないと、と自分にプレッシャーをかけてしまった。全体的に(リードを)守ろうとしてしまい、スピードが出なかった」とうなだれた。

 カナダにも練習拠点を置き、納得いく準備を積んだはずだった。それでも勝負どころで力を発揮できない。「こういう緊張感の中できっちりできるようにしたい。これは数と経験をこなさないと身にならない」と課題を挙げた。(共同)

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2010年10月31日のニュース