3年目で花開いた大器・森田「やれそうな予感あった」

[ 2010年10月31日 17:56 ]

初優勝し、仲間から手荒い祝福を受ける森田理香子

 【樋口久子IDC大塚家具レディース最終日】同じ岡本綾子の門下生の服部真に、森田はスタート前に「一緒にプレーオフをしよう」と話しかけた。首位の相手を3打差で追う立場だったが「やれそうな予感はあった」と振り返った通り、それだけ今の自分に手応えがあった。

 2番で8メートルを沈めたのがバーディーラッシュの始まりだった。ツアー屈指の飛距離を生かし、9、18番のパー5はいずれも2オン。7番では「入っちゃった」という20メートルのロングパットが決まるラッキーもあった。この日のスコアに加えてバーディー数11もツアータイ記録だった。

 潜在能力の高さは折り紙付きだった。「練習の良さを試合で出せない」と言うように、なかなか好結果につながらなかった。くさって「もうやめよう」と何度も思ったが、師匠の「いいものを持っているのだから、とにかく練習」という言葉を支えにこの日まで来た。

 同年代の親友、宮里美香が日本女子オープンで優勝した。平成生まれのツアー初勝利は先を越されたが「今度はわたしの番」と前向きになれたことも役立った。初優勝は通過点。「もっと練習して敵無しと言われるようになりたい」。大器が開花しようとしている。

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2010年10月31日のニュース