ソチ見据える小平「日本での優勝に甘んじるつもりはない」

[ 2010年10月31日 16:13 ]

女子1000メートルで1分17秒83で優勝した小平奈緒

 【スピードスケート全日本距離別選手権】2年連続での短距離2種目制覇にも、小平の表情にあまり笑みは見られなかった。「日本での優勝に甘んじるつもりはない。(タイムを)冷静に受け止めます」

 替えたばかりでまだ慣れないブレード(刃)の影響もあり、全身の力をうまく氷に伝えられないまま、不安定な滑りに終始した。前回に自身が出した大会記録より1秒以上遅れての平凡なタイムでの優勝だった。

 切磋琢磨してきた吉井小百合は昨季で引退、国内にライバルと呼べる存在は見当たらない。名実ともにエースとして期待される24歳は、2012年ソチ冬季五輪に向け、現状打破に必死だ。

 W杯では未勝利。「W杯で一度でも優勝する経験は、五輪に向けての自信になる」と、今夏はレスリング女子の日本代表合宿に参加して北京五輪金メダルの吉田沙保里らとトレーニングした。2月の五輪で5位に入った1500メートルもスピードを伸ばす練習に集中するために封印した

 すべては4年後のため。「ソチで頂点に立てるように、この2年間は準備をしっかりしていきたい」と浮かれることはなかった。

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