九州場所関係者 白鵬の連勝記録効果で観客増期待

[ 2010年10月12日 18:28 ]

 大相撲の横綱白鵬が連勝記録で昭和以降1位の双葉山の69連勝に挑む九州場所(11月14日初日・福岡国際センター)まで約1カ月となった。近年は集客不足に悩む中、場所関係者は白鵬の連勝効果に期待を膨らませる。

 日本相撲協会からの九州場所活性化の要請を受け、場所前には「九州場所市民激励会」が実施される。福岡商工会議所が中心となり、市民、行政、財界関係者ら約2千人の参加を見込んでいる。同商工会議所の河部浩幸会頭(九電工会長)は「幸い白鵬が62連勝中で(ご当地大関の)魁皇も出場する。例年になく盛り上がってくれると思う」と前向きな予想をした。
 順調にいけば白鵬は7日目に双葉山に並ぶ。一部チケットを販売する大相撲売店「喜久家」の従業員は「例年は千秋楽、14日目の順番で売れるが、今年は7日目、(新記録が懸かる)中日が先に売れていった」と話した。
 ただ両日は土、日曜日で昨年も「満員御礼」となった。九州場所担当部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)は平日の売れ行きについては「なかなかねえ」と渋い表情。集客増に向け「一番一番大きな記録だから目撃者になっていただきたい。いつ止まるのかという別の楽しみ方もある。いずれにせよ今場所しか歴史が変わる時はない」と訴えた。

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2010年10月12日のニュース