「頑張れよ」謹慎明けの雅山らに拍手と声援

[ 2010年9月4日 11:12 ]

横綱審議委員会のけいこ総見で、気合の入ったけいこをする横綱白鵬(中央左)

 横綱審議委員会による大相撲秋場所(12日初日・両国国技館)のけいこ総見が4日、東京・両国国技館で一般公開して行われ、野球賭博関与で名古屋場所を謹慎し、幕内から十両に転落した雅山や豊ノ島、豊響らに温かい声援が送られた。

 雅山は申し合いで5番にとどまり、進行役の八角親方(元横綱北勝海)から「雅山、何をやってるんだ!」と大声で注意されたが、土俵に上がれば大きな拍手に包まれた。33歳のベテランは「うれしかった。すごい声援だった」と笑顔。元大関にとって11年ぶりとなる十両に向け「周りからは負けないだろうという目で見られるが、やってみないと分からない」と気を引き締めた。

 声援の多さでは雅山と双へきだったのが元関脇の豊ノ島。「頑張れよ」との声を受け、技巧派らしい相撲で11番をこなした。「こういう時の声援は励みになる」と深く感謝。「ハイレベルな今場所の十両を勝つことで次につながる」と気合十分に話した。

 「反省の意味を込め、いい相撲を取りたい」と話す豊響、仕上げのぶつかりげいこで泥だらけになった隠岐の海にもエール。無料公開で集まった観客は前回の夏場所前より3千人以上も少ない2300人だったが、出直しを期す力士たちにとってファンの後押しは何よりの力となったはずだ。

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2010年9月4日のニュース