戦術に課題も連係向上 伊達「もう一度できないのは残念」

[ 2010年9月4日 10:32 ]

女子ダブルス2回戦で敗退したクルム伊達(右)、森田組

 【全米オープンテニス】クルム伊達のボレーがネットにかかり、ゲームセット。第2セットをタイブレークでものにして迎えた第3セットは1―6の完敗だった。急造ペアとして善戦はしたが、第12シードのチェコ組を倒すことはできなかった。

 サーブアンドボレーを得意とするクルム伊達は、この日もチャンスをうかがいながら積極的に前でプレーした。森田が前衛のときは、2人がネット際に立つ場面も多く、やりにくさを感じた相手がいら立ちをあらわにすることも。だが、後方にロブショットを決められて第1セットのセットポイントを奪われるなど、戦術面に課題も残した。

 それでも、この後の日本の大会でもペアを組む2人は、「(1回戦より)コンビネーションは良くなったし、マイナス要素は感じなかった」(クルム伊達)と、大舞台で連係をしっかりと向上させた。終始笑みをたやさずにプレーし、試合後はコートサイドで反省点を確認。クルム伊達は「もう一度できないのは残念」と2回戦での敗退を悔しがったが、今後に手応えを感じ取った様子だった。(共同)

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2010年9月4日のニュース