北島のコーチ断言「ピークはまだまだ過ぎていない」

[ 2010年8月24日 09:28 ]

アメリカ代表のアーロン・ピアソル(左)と話すデービッド・サロー・ヘッドコーチ

 競泳男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)が22日までのパンパシフィック選手権で100メートル、200メートルの2冠に輝いた。ロサンゼルスの南カリフォルニア大で北島を指導するデービッド・サロー・ヘッドコーチ(51)は「ピークは過ぎていない」と今後に期待を寄せた。

 ―北島の印象は。
 「4月にロンドン五輪を目指すと伝えてきてから水泳に取り組む姿勢が変わった。英語の理解も進み、周囲の選手とも活発に会話している。五輪で勝ち、世界記録を樹立した。北京を最後に引退してもおかしくなかった。今は自分が達成したい目標を探している。それは日本の人々や家族、コーチが彼に求めているものではない。自分自身のために泳ぐことは大切だ」
 ―女子平泳ぎのソニ(米国)や男子自由形のメルーリ(チュニジア)ら五輪王者と一緒に練習できる環境を北島は「心地いい」と言う。
 「ここでは唯一の金メダリストではない。五輪で成功を収めた選手が6~7人いる。彼は特別な存在ではない。自分が泳ぎたいように泳げる」
 ―9月に28歳になる北島がロンドンで金メダルを取れる可能性は。
 「もちろんある。経験があり、水中での技術は世界屈指だ。今の彼は泳ぐことをこれまで以上に楽しんでいる。けがとも無縁だ。大人の選手として高い目標を設定できる。ピークはまだまだ過ぎていない」

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2010年8月24日のニュース