遼くんガックリ予選落ち 6オーバー119位

[ 2010年8月15日 06:00 ]

18番をダブルボギーで終えコースを後にする石川遼

 男子ゴルフの全米プロ選手権第3日は14日、ウィスコンシン州コーラーのウィスリングストレーツ・コース(7507ヤード、パー72)で行われ、石川遼(18=パナソニック)は第2ラウンドも74とスコアを伸ばせず、通算6オーバーの119位で予選落ちとなった。初日に続き2日目も霧で進行が遅れて日没サスペンデッドとなり、12番からプレーを再開したが、第1ラウンドでの121位という出遅れをばん回できなかった。池田勇太は通算2オーバーの73位、藤田寛之は通算5オーバーの109位、平塚哲二は通算7オーバーの127位、小田孔明は通算8オーバーの131位と、日本勢は全員予選落ちした。

 今大会最後のホールで自分の課題をあらためて認識した。3日目に7ホールが持ち越された第2ラウンド。石川は2バーディー、1ボギーとスコアを伸ばした後、18番で力不足を痛感した。
 「アプローチの一言に尽きる。ダブルボギーの18番が象徴していた。今週の僕が1ホールに詰まっていた」。ティーショットはフェアウエー中央に運んだが、第2打をグリーン右のバンカーに落とすと、第3打はバンカーをやっと出しただけ。第4打で1・5メートルに寄せたものの、パットも入らずダブルボギーとなった。
 今大会は18番など500ヤード前後のパー4が4ホールもあった。風などの影響でグリーンに届かないと、必然的に3~40ヤードのアプローチが残った。「日本ではなかなかない距離で、パーパットが普段より寄せられなかった分、簡単にボギーが出た」。2日目までもティーショットは同組のファウラー(米国)らにひけを取らなかった。だが、そこからが決勝ラウンドに進めるかを分けた。
 今年はメジャー4大会にすべて出場。全米オープンで33位、全英オープンで27位も、マスターズと今大会は4日間プレーできなかった。「昨年はメジャーは見学だった。今年は戦いたいと思ったけど、戦えなかった。来年こそは戦える選手になりたい。上位で戦うためにもアプローチやパターを上達させないといけない」。今後は1週間をトレーニングなどにあて、日本ツアーに復帰。悔しさを胸に、ゴルフに磨きをかける。

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2010年8月15日のニュース