日本勢全滅をよそに…“中国のパイオニア”がコース記録

[ 2010年8月15日 10:55 ]

第3ラウンド、コース記録の64で回り、笑顔のW・リャン

 【全米プロ選手権】日本ツアーでも活躍する32歳、W・リャンが大舞台で脚光を浴びた。予選下位の選手による10番スタートの第3ラウンドで、ボギーなしの8バーディーを奪い、コース記録の64。自己ベストは60だが「今回の方がうれしい。これはメジャーだから」とほおを緩めた。

 日本ツアー未勝利だが、今季は3大会で5、4、3位。昨季もわずか8試合の出場で賞金シードを維持した。その安定感を大舞台で披露。わずか23パットとグリーン上で抜群のプレーぶりを見せた。ピンチだった最終9番も6メートル以上のパーパットを沈め、こぶしを突き上げた。「中国にも本物のプロゴルファーがいると見せられてうれしい」

 広東省出身。中国初のゴルフコースの近くで育った、母国のパイオニアだ。昨年、Y・E・ヤン(韓国)がアジア出身選手として初のメジャータイトルを取った大会で、アジア勢2連覇の可能性も広がる。「できない理由はない」と表情を引き締めた。(共同)

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2010年8月15日のニュース