有村、2差4位浮上“藍先輩に挑戦状”

[ 2010年8月15日 06:00 ]

ラウンド後に練習場で東北高校の先輩の宮里藍と笑顔で話す有村智恵(左)

 藍先輩へ挑戦状だ。女子ゴルフツアーのNEC軽井沢72第2日は14日、長野県・軽井沢72ゴルフ北コース(6628ヤード、パー72)で行われ、大会連覇を狙う有村智恵(22=日本ヒューレット・パッカード)が5バーディー、ノーボギーの67で回って通算7アンダーとし、初日の11位から首位と2打差の4位に浮上した。宮里藍(25=サントリー)は70で回り、通算9アンダーでニッキー・キャンベル(29=オーストラリア)と並んで首位をキープ。有村は東北高の2年先輩であるあこがれの宮里をかわし、自身初の逆転優勝を狙う。

【第2R成績】

 昨年の覇者・有村が優勝争いに割って入った。4、5番でともに2メートルのバーディーパットを沈めて勢いに乗り、6番はカラーから10メートルをねじ込んで3連続バーディー。後半も15番は1・5メートル、17番では1メートルに寄せ、ノーボギーでこの日のベストスコアタイとなる67をマークした。首位・宮里に2打差と詰め寄り「ウエッジの距離感が良くなくてなかなかチャンスにつけられなかったけれど、全体的に見たら良いラウンドだったと思う」と納得の表情を浮かべた。
 5勝を挙げて一気にブレークした昨年と比べ、今季はまだ1勝。「日本ツアーでは優勝しなきゃ」と気合が空回りしていた。ところが、21位と健闘した全英女子オープンで、宮里ら世界の強豪選手のインタビュー記事を読んで考えが変わった。一流選手がそろって口にしていたのは「いかにシンプルに目の前の一打に集中することが大事か」ということ。「みんな同じことばかり言っていた。私も一打一打に集中することをモットーにしたい」と“藍イズム”を取り入れた。
 宮里を慕って熊本から入学した東北高ではプレーはもちろん、私生活でも先輩の世話になった。同学年の原江里菜とケンカした時は、それぞれが宮里の部屋に駆け込んでグチをこぼしたことも。「お互いの言い分もよく分かっていて、いろんなアドバイスをして仲を取り持ってくれた」という良きお姉さんでもある。
 ただ、勝負となれば話は別だ。宮里との優勝争いは実質初めて。「まだまだ追いついていないなと感じるので、とにかく私は結果を出していかないと」と謙そんしたが、自身初の逆転優勝で“可愛い後輩”から脱却するチャンスを迎えている。

 ≪モテモテ!CM契約10社目≫今後が期待される有村は各企業からモテモテだ。このほど、電機メーカー・カシオとのCM契約が決定。用具、ウエアの契約や所属契約、ミサワホームとのスポンサー契約、森永製菓とのサポート契約も含め、カシオで契約は10社目。所属事務所はこれ以上増やさない意向だが、いまだにオファーが来ているという。ちなみにカシオのCM撮影は今大会最終日翌日の16日に予定。今季2勝目を挙げれば、気分良く撮影に臨めそうだ。

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2010年8月15日のニュース