遼くん再びメジャーの壁 敗因は「アプローチに尽きる」

[ 2010年8月15日 10:23 ]

第2ラウンド、17番のティーショット前に空を見上げる石川遼。通算6オーバーの119位で予選落ちした

 【全米プロ選手権】石川にとって7度目のメジャー大会は苦い記憶となりそうだ。7月の全英オープン選手権ではメジャー自己最高位の27位。「去年のメジャーは見学しているというイメージ。ことしは戦いたい思いに変わった」の言葉通り、大舞台の成績は順調な上昇カーブを描いてきた。だが、それもいったん途切れた。今回は決勝ラウンドの戦いの輪にも加われなかった。

 予選落ちの原因は「アプローチに尽きる」。曲げる確率が下がったドライバーショットは、メジャーでも見劣りしない。以前から執拗なまでにこだわり、磨いてきた成果だ。だが、チャンスに攻め、ピンチで寄せる一打の精度が足りない。「普段なら1メートルに寄っていたところが2メートルになったり…。その結果、ボギーが簡単に生まれた」

 日本勢は1人も決勝ラウンドに残れなかった。41歳の藤田寛之は自身の責任や世界との差を感じつつ「若い選手に差を感じてほしい。日本人だって戦えると思う。誰かが活躍すれば、刺激されたみんなが上を向いて(全体の)レベルが上がる」と訴えた。旗振り役に、18歳の石川はまさに適任。自覚もある。「来年は戦えるという気持ちを持って上位で争えれば。結果を出せる選手になりたい」と誓った。(共同)

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2010年8月15日のニュース