ユース五輪 トライアスロン女子・佐藤が金1号

[ 2010年8月15日 11:25 ]

トライアスロン女子でユース五輪金メダル第1号に輝いた佐藤優香(中央)

 第1回ユース五輪第2日は15日、シンガポールで行われ、トライアスロン女子で18歳の佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)が優勝し、新設の国際総合大会で記念すべき金メダル第1号となった。千葉県出身の佐藤は、今季は世界選手権シリーズにも出場している日本のトップクラスの選手。14~18歳の選手が参加するユース五輪は、同日から競技が本格的に始まった。

 日の丸を両手で持ち、ユース五輪の歴史を刻むゴールへ駆け込んだ。IOCが新設した国際総合大会で、記念すべき第1号の金メダルを手にしたのは既に世界のトップと戦う日本の佐藤だった。「すごくうれしくて自分でもびっくり」。表彰台で笑顔が輝いた。
 「スタート地点に立った時、絶対勝てると思った」と自信にあふれていた。スイム(0・75キロ)で3番手につけたが、その後のバイク(20キロ)が鬼門だった。雨上がりの路面はぬれて滑りやすく、付近を走る選手が落車。「危険を回避した」と無理をせずに他の選手から離れて走り、5番手で入った得意のラン(5キロ)で一気に逆転した。
 千葉県出身で、9歳の時に母栄子さん(42)の勧めでトライアスロンに取り組んだ。今季は世界選手権シリーズに参戦するが、ユース五輪は通常の半分の距離で争い、ジュニア世代が相手。同シリーズを転戦する日本代表の飯島監督から「負けるな」と励まされた。
 「プレッシャーの中で勝てて自信になる」。目標とする2012年ロンドン五輪に向けて、また一段上った。(共同)

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2010年8月15日のニュース