独立委・木暮氏提言“力士は高尾山で滝行しろ”

[ 2010年8月15日 06:00 ]

力士への滝行を提言した木暮浩明・ガバナンスの整備に関する独立委員会委員

 日本相撲協会の全般的な改革案をまとめる「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」の木暮浩明委員(74=日本合気道協会顧問、伊藤忠商事理事)が14日、力士の精神面を鍛え直す一環として“滝行”を導入する考えを示した。

 独立委は現在、暴力団排除や広報体制改善などの改革に着手しているが、木暮氏は力士に対しても早急に「心の教育」を行う必要があると主張。その方法の1つが滝行で「冬の滝行は本当に寒くてつらい。賭博に関与した力士も参加すれば目が覚めるのでは」と話した。
 木暮氏は相撲協会の生活指導部特別委員会の委員でもあり、6月の講習会で力士たちに礼儀作法などを教えた。生活指導の観点からも力士の精神面強化が必要だと感じており、今冬にも一部の関取を東京・高尾山の滝へ連れて行く意向を協会に伝えているという。
 また、木暮氏は外国出身力士の教育体制の改革も提言した。「日本語も分からない新弟子時に、相撲教習所で国技の意味を教えられても理解できない。しかも教習所卒業後は部屋に任せきり」。自身が語学堪能なこともあり、「まずは外国出身力士を対象とした講習会を開催したい」とプランを口にした。
 独立委の中でも木暮氏は“まわし組”の考えを重んじる立場で「あくまでも主役は力士や親方。会社で言えば社員です」と説明する。組織改革に向け“社員教育”を自ら進めていく意向だ。

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2010年8月15日のニュース