藍、いきなり豪華競演！さくらと同組「ネコＶＳコアラ」

前夜祭で、笑顔で乾杯する横峯（左）と宮里藍

　日本女子ツアーの開幕戦となるダイキンオーキッド・レディース（５日開幕、沖縄・琉球ＧＣ）の初日のペアリングが３日に発表された。米女子ツアーで４４年ぶりの開幕２連勝を飾った宮里藍（２４＝サントリー）は、昨年の国内賞金女王・横峯さくら（２４＝エプソン）と妹弟子に当たるアマチュアの沢田沙都子（１７＝沖縄・興南高２年）と同組になった。藍とさくらの豪華競演が新シーズンの開幕を彩る。

　練習ラウンドを９ホールで切り上げた宮里は、初日のペアリングを知って「久しぶりだし楽しみです。さくらはいい友達。私とタイプは違うけど」とうれしそうに話した。横峯は同い年のライバルで、仲のいい友達でもある。しっかりものの宮里にのんびり屋の横峯というイメージが強いが「さくらはコアラっぽい。私はあまり落ち着きがないのでネコかな」と動物に例えて性格の違いを表現した。
　同組は昨年４月のスタジオアリス女子オープン以来約１年ぶりだが、両者とも大きく立場が変わった。宮里は昨年７月に米ツアー初優勝を挙げ、今季は４４年ぶり５人目の開幕２連勝を達成。世界のトッププレーヤーに成長した。横峯も昨季は賞金女王獲りを宣言し、最終戦の劇的な逆転優勝で初の女王に輝いた。
　「私も去年自信がついたように、さくらも大きな自信があると思う。お互いに自信を持って回れるのはうれしい」
　この日は休養した横峯も宮里との同組に「楽しみです」と語り「さくらは犬で、藍ちゃんは……ネコ。藍ちゃんはハキハキしゃべって動けるけど、意外とのんびりしてますよ」と笑った。
　豪華ペアに挟まれるのは宮里の妹弟子の沢田。０７年九州女子アマを大会最年少の１４歳で制し、約２年前から宮里の父・優さんに師事している。４度目の出場で初の予選通過を目指す沢田は、大先輩とのラウンドに「びっくりしてどうしていいか分からない。今は頭が真っ白だけど、せっかくの機会を生かせるようにしないと」と緊張気味だが、練習ラウンドで初めて一緒にプレーした宮里は「自分の高校時代を思い出しました」と新鮮な気持ちになったという。
　日米両ツアーを股にかけての３週連続Ｖに挑む今大会。ライバルとしのぎを削り、妹弟子に貫禄を示すことができれば、自然と優勝にも近づくことになる。

　◆宮里藍と横峯の同組対決　過去１９回あり、宮里が１１勝６敗２分けと大きく勝ち越している。ここ１０回に限ると、８勝２敗と圧倒。